食虫植物

食虫植物の管理|食虫植物navi

食虫植物の種類と育て方

食虫植物の管理について

食虫植物は、湿地で育つ種類、高山で育つ種類、熱帯雨林で育つ種類など、生息する環境も様々で、それにより日々の管理も変わってきます。

そして植物は動物と違い、枯れてしまっても、すぐにはわかりません。特に朽ちるまで時間の掛かる硬い葉を持つ種類などは、葉が朽ち始めた頃には、すでに枯れているということもあります。

ですから、日々よく観察し、小さな変化を見逃さずに、早めに手を打っていくことが大切です。

肥料について

食虫植物は養分の少ない場所に生えているがゆえに、食虫という方向へ進化した植物です。このため、用土から肥料を得ずとも育つことのできる能力を持っています。

逆に肥料を与えてしまうと、用土の状態が著しく悪化し、コケやカビなどが大量に発生し、場合によっては枯れてしまうこともあります。

温室について

食虫植物が増えてきたら温室で管理すると便利です。特にウツボカズラなどは大きくなりやすいので、温室に向いた種類と言えます。安価な観葉植物用のビニール温室なら数千円ほどで購入できるでしょう。

また、観賞魚用の水槽に水を張り、そこに鉢を並べて管理すると手がかかりません。水を深めに入れ、逆さに置いた植木鉢の上に食虫植物の鉢をのせるようにして、水中には熱帯魚用の保温器具を入れておけば、冬でも青々とした熱帯性の食虫植物を楽しむことができます。

水の与え方について

他の園芸植物と同様、食虫植物にとっても水やりはとても重要な栽培のポイントです。

水やりのコツさえうまくつかめれば、様々な環境に生息する食虫植物をひとつの温室で栽培することも決して難しいことではありません。

湿地の食虫植物なら、鉢の下に深い皿を敷き、水を貯めていつでも用土が水を吸い上げられるようにしておく腰水が基本です。

ドロセラやディオネアなら腰水で、ネペンテスやセファロタスなら鉢上からの水やりで、それぞれ元気に生育します。

ネペンテス(ウツボカズラ)の水やり

食虫植物ネペンテス グラシリス
ネペンテス グラシリス

ネペンテスは高い湿度を好みますが、用土は少し乾いているくらいを好みます。グラシリスなど、腰水で元気に育つ種類もいますが、一般的にネペンテスは腰水をせず、用土が乾いてきてからの水やりが無難です。

セファロタスの水やり

食虫植物セファロタス
セファロタス

湿度の低い夏と湿度の高い冬が交互に訪れるオーストラリアの海岸近くに生息するセファロタスの管理方法です。

セファロタスは地下部が水浸しになることを嫌いますので、水やりの後は用土に余分な水が残らないように注意します。

特に、ぬめりのあるコケが発生した場合には要注意で、もし、このような状態になってしまったら、腰水はすぐに中止し、表面の用土を交換して、用土の上からの水やりに変更します。

ピンギキュラ(ムシトリスミレ)の水やり

食虫植物ピンギキュラ エセリアナ
ピンギキュラ エセリアナ

夏のホームセンターなどで見られる種類は乾き気味の用土を好みますので、用土の表面が乾いてから水やりをします。乾燥には意外と強く、よほどのことがない限り、干からびさせてしまうことはないでしょう。

ヘリアンフォラの水やり

食虫植物ヘリアンフォラ ミノール
ヘリアンフォラ ミノール

水切れには弱いので、腰水が基本ですが、根が水に浸からないよう、可能な限り浅く水を貯めておきます。上からの水やりと組み合わせると元気に育ってくれます。

ディオネア(ハエトリソウ)の水やり

食虫植物ハエトリソウ
ハエトリソウ

ディオネアは浅い腰水での栽培が適しています。上からの水やりと組み合わせると、元気に生長してくれます。

ドロセラ(モウセンゴケ)の水やり

夏場のホームセンターなどで見られるドロセラは、ほとんどの種類で用土を常に湿らせておく必要があることから、深めの腰水での栽培が適しています。

その他の注意点

購入直後は直射日光に当てず、カーテン越しくらいの明るさで管理し、少し赤くなってきたら、時間をかけて日光に慣らしていきます。

また、地上部が全て枯れたからといって、決して捨てないようにすることが大切です。特に夏の暑さや冬の寒さによって地上部が枯れてしまった場合、たいていは春や秋になると何事もなかったように新芽が出てきます。

ウツボカズラにしてもモウセンゴケにしても、地上部が枯れてから2ヶ月もしないうちに(当温室の例では現在までのところ100%の確率)で再生していますので、このことは特にご注意ください。